はじめに
3歳を過ぎると、好奇心と行動力が一気に加速します。
けれど、「安全」や「周囲への配慮」を理解するのはまだ難しい年齢でもあります。
特に街中など人の多い場所では、「急に走り出す」など、ヒヤッとするシーンも少なくありません。
そこで今回は、3歳児とのお出かけで最低限伝えておきたい4つのマナーを、実際の声かけ例とともにご紹介します。

おでかけマナー①|てを つなごう(くるまに ちゅうい)
外出中、手をつながずに急に飛び出したり、はぐれたり…という経験はありませんか?
特に車の通る場所では、命に関わる危険があるため「必ず手をつなぐ」が最優先ルールになります。
✅ 声かけの例
「ここは車がくるから、ママと“ぎゅっ”てしよう!」
「手をつないでくれると、ママとってもうれしいな」
👉 ポイント:「危ないからダメ」だけでなく、「一緒だとうれしい」とプラスの感情で伝えると効果的。
おでかけマナー②|みせや みちでは はしらない
走るのが楽しい時期。でも、狭い通路や店内での急なダッシュはとても危険です。
特にショッピングモールや駅のコンコースでは、人にぶつかったり、ガラスや商品棚に激突するリスクも。
✅ 声かけの例
「ここでは、歩くだけでかっこいいよ!“しゅっしゅっ”てしずかに歩けるかな?」
「お店は“しーっ”って歩くところだよ。走るのは公園で!」
👉 擬音語(しゅっしゅっ、しーっ)やゲーム感覚にすることで、指示が楽しいルールに変わる。
おでかけマナー③|しょうひんを さわらない
お菓子やおもちゃ売り場に行くと、自然と手が伸びてしまうのが子ども。
でも、なんでも触っていい場所ではないことを少しずつ学ばせていくことが必要です。
✅ 声かけの例
「これは“お店の人の宝物”だから、見るだけね」
「見るのはOK、触りたいときは“ママこれ見たい”って言ってね」
👉 「ダメ!」だけでなく、“どうしたら良いか”の代替行動を提示すると納得しやすくなります。
おでかけマナー④|ひとに ぶつからないように あるこう
人混みではぶつかったり押してしまうことも。
子ども自身は悪気がなくても、相手にとっては驚きや迷惑になることもあります。
✅ 声かけの例
「ここは“人がいっぱいいる道”だから、ゆっくりそーっと歩こう」
「もし当たっちゃったら、“ごめんなさい”できるかな?」
👉 ぶつからないようにする+ぶつかったときの対応をセットで教えることで、マナーが自然に身につきます。
おわりに|「マナー=守ると安心できる魔法」と伝える
3歳児にとって、“マナー”や“ルール”はまだ抽象的で分かりにくいものです。
でも、「マナーを守るとママも安心できる」「みんなが笑顔で過ごせる」という感覚を伝えていけば、少しずつ理解し、行動に現れるようになります。
お出かけ前に一緒にルールを確認したり、守れたときにはしっかり褒めてあげることで、日常の中で自然とマナーが育つ土台を作っていきましょう。
💡補足:マナーカードやイラストの活用もおすすめ!
- 玄関や靴箱に貼る「マナーカード」
- 外出前に見る「おでかけチェック表」
- イラストで覚える「おでかけのきまり」
視覚的に伝えると、“覚える→意識する→行動できる”までがスムーズになります。
